ちびまる向ちゃんA−向精神薬擬人化本・抗不安薬編−

nohmin2009-01-09

家中色んなところにバサバサと本を置いてみたので、ちょっとした空き時間でもあちこちで本を読んでますよ。
あれこれちまちま読んで、今年の3冊目。
らいかん先生が某マーケットで買ってきてくれたお土産品ですね。
買ってきてもらってから結構時間がたってますが、うちの未読リスト達は大体これくらいかかって読まれてますので、別に後回しにしたわけではないですよ(言い訳

DSM−IVにおける不安障害の分類
300.22 広場恐怖(パニック障害無し)
    広場恐怖はあるが、パニック障害の基準を満たさない
300.23 社会不安障害
    恥をかくかもしれない社会的状況に対する、過剰な不安または回避行動
p.7


向精神薬を取り扱った薬剤師は誰でも、一度は疑問に思うことがあります。「なぜ、デパス向精神薬扱いではないのか」です。デパスの前身であるリーゼは向精神薬取締法の対象薬物として規制されており、それより強い活性を持ちながら、デパスはその規制から外れています。向精神薬の乱用・蔓延を防ぐための取締法でありながら、デパスを見逃すことは明らかに矛盾していると言えるでしょう。これには以下のことが推察されます。
p.28


メイラックス
【立ち位置・性格】
抗不安薬クラス最後の転入生。
性格は温厚であしらい上手。でぱ子がいない時の、れきそのなだめ役。
働き者で仕事も速いが、料理が壊滅的に下手。下手というか明治のインスタント食品しか作れない。
カールを手に取ると人格が変わる。
p.30

上記抜粋部分からも明らかなように、非常に硬軟入り混ざったカオスな本になっております。
これまでに出版された「ちびまる向ちゃん1〜3剤目」から抗不安薬を抜粋・再録した本ですが、HP*1で展開されていたやや専門的な豆知識が追記されてます。
ただのネタ本と思いこまず、先入観を捨てて読むと意外と勉強になったりします。
どの薬がどの薬より強いか弱いか、味は?安定性は?効果発現時間と持続時間は?など普通に業務に反映できる内容も実は結構あったりします。
前3作共通ですが、それぞれのキャラに薬の性格がしっかり反映されており、まる向に対する愛を感じます。
薬剤師たるもの薬に対してはこれくらい愛着を持たねばならぬということですかッ!?

*1:1冊¥500で通販もされているとのことなので興味のある方はそちらからどうぞ。