学会報告1:機器展 EMシステムズ

先日の宮崎の学会で見てきた感想をちょこっとずつ述べてみる。


近日Receptyがメジャーバージョンアップされ、ReceptyNEXTになるとのこと。
といってもレセコン機能としてはレセプトオンライン請求への対応以外に大きな仕様変更や機能追加があるわけではないようです。
一方、感染症流行探知サービス、検査値や病態に関するグラフィカルな情報提供機能、症状から副作用原因薬の逆引き機能など服薬指導支援機能がいくつか追加され、EMとしてはレセコンと電子薬歴の垣根を取り除いていく方向のようです。
また、Receptyによる棚卸補助機能及びReceptyとセキュリティソフトの相性問題について質問を行ってきました。
まず棚卸補助機能ですが、これはやはり日常から入庫及び出庫情報をReceptyに入力していない限り、処方入力だけから不動在庫を割り出したりといったことはできないようですし、担当者の口ぶりからは今後の対応予定もなさそうです。
Receptyとセキュリティソフトの相性問題*1についても、ルータのNAT機能を使うようにおっしゃるだけで、具体的に改善していこうという意思を聞き取ることはできませんでした。
個人的な意見としては、今後電子薬歴に移行していくことの有用性は強く認めていますし、各店をオンラインで結んで在庫情報などを共有していくことも有用だと思いましたが、それをあえてReceptyで行わなければならないという感じは受けませんでした。

*1:Recepty導入PCに市販のセキュリティソフトをインスコするとReceptyが起動しない。