SOAP

はいはいまたまた朝の会の原稿書きですよ。
今週はAuditの週なんで、ネタさえ見つかればあんまり調べ物したりしなくてもさくっと書けます。
で、昨日ちょっと頑張って無理目のネタで書いてたんだけど、今日投薬した人の中に同じネタでもっと書きやすい人がいたので採用して作り直し。


以下、薬剤師さん考えてみてちょ。
今回のテーマは発熱時のテオフィリン服用について。
JPGL2005において発熱時の、特に乳幼児におけるテオフィリンの服用はテオフィリン血中濃度を上昇させ、痙攣閾値も低下しているため推奨されないと明記された。
添付文書上においても発熱時には減量、あるいは服用を中止するよう前もって保護者に説明しておく、と記載された。
さてDr.からこれらについて何も指導されていない患児の母親に対してどこまで介入すべきかという問題。
喘鳴(+)にて受診した2歳の男児、以前より喘息の気があるとの指摘は受けていた。
処方はテオフィリン単独で、2×朝夕nde、4mg/kg/回。
併用薬はダイアップのみ。
現在は発熱(−)だが「熱が上がってきたらダイアップを使用するように」とだけDr.から指示を受けている。
テオフィリンの用法については特に何も言われていないとのこと。


今回の患児は熱性痙攣の治療中であったこともあり、オイラは疑義紹介も何もせずに「発熱時は中止」するよう指導しました。
減量服用させようにも、もともと一包0.2gと微量であり減量困難であったこともあるし、どこまで減らせばリスク回避できるかという判断も根拠に乏しいこと、喘息治療薬がテオフィリンのみであるため症状自体は軽微であり、発熱時のみ中止するくらいなら治療の妨げにはならないだろうというのが判断の根拠です。
さて今回の論点は、この判断の妥当性と、疑義照会の必要があったかという2点です。
時間と考える気のある方はどうぞご一考を。