誰にでもSOAPが書けるようになるための練習

店長氏の推薦でうちの店のメンバー全員が日曜の研修会に参加。
ほんとに「SOAPがわからない」といったレベルの人も多数参加していたけれど、講師の先生が素晴らしく、SOAP入門から実践まで分かりやすくお話してくださいました。

SOAPとは、薬歴を書くときの書き方の形式ではなく、患者さんと話しながらプロブレム(以下#)を探していくための考え方、分析方法である。


#は発見するものではなく、抽出するもの。


#を抽出するとは、患者さんとの会話の中から「あれっ?」と思うところを見つけてSOAPで考え、#に育てていくことである。


=足りないS/Oを質問により追加してAを固めていき、#とPを確定していく作業


→Oの不足=(薬剤師の)実力不足

よく「SOAPはAが難しい」というセリフを聞くけれど「Oの不足=実力不足」というのは新鮮であると同時にものすごく納得しました。
確かにオイラの薬歴はOが少ないや。
Oの充実には追加の質問が必須になるけれど、追加の質問をするためにはそれ相応の知識(実力)が必要だもんな。

Problem Listは目次の役目を果たすため、これがなければPOSの意味がない。
Problem Listを用いた継続的な#のケアがPOSの目指す患者ケアである。

うちの薬局の大半の患者にはProblem Listないなぁ。
確かにListがないと長期にわたる継続的なケアは難しいかも。

#が広すぎても狭すぎても適確なA/Pがたたないため、適切な広さの#を立てる必要がある。


ex)血糖コントロール不良患者
× #DMについて(広すぎる。DMの何が問題なのか分からない。)
× #インスリン注射の手技について(狭すぎる。注射手技以外の問題が考えられないか。)


→うまくA/Pがたたないときは#を考え直すことで適切な対応が取れる場合がある。

これは聞いてるだけでは実感できなかったのだけど、午後からのグループワーキングではこういう例に実際にあたることができ、納得することができてものすごくすっきりしました。


総じて別に特別なことはやっていないのだけど、日常SOAPを書くときに感じていたモヤモヤ感が幾分すっきりした感じがして、出席した甲斐はありました。