サラジェン

今日は昨年秋に発売が開始された新薬「サラジェン」の勉強会。
適応は放射線療法によって唾液分泌が減少したことによる口腔乾燥症状の改善。
薬理作用はあくまでも唾液分泌の促進なので、分泌腺が完全につぶれてしまった場合は無効。
このお薬の効き目としてMRさんは「梅干と同程度」などと冗談かましてました。
そのおかげでこの薬のイメージ写真は梅干。
左端の「唾液。」の達筆がリキ入ってます。
ちなみに同MRさんによると「梅干ほどの即効性はありません」とのこと(´ー`)


これまで同症状に使用されていた人口唾液「サリベート」では有効時間が短くイマイチだった患者満足度を更に向上させることが期待される新薬だそうな。
1回1錠を1日3回毎食後に服用。
空腹時投与では吸収が早くなり、効果は変わらないものの副作用が出やすくなるとのこと。
主な副作用は多汗*1で、その多くは投与開始12週までに発現した。
その他の副作用としては鼻炎、下痢、頻尿など。

*1:本剤が刺激するムスカリン受容体を刺激すると唾液と同時に汗も出るので、この副作用は仕方ない。