フリバス勉強会

今日は会社でフリバスの勉強会。


フリバスα受容体を遮断することで前立腺尿道平滑筋を弛緩させて排尿障害を改善する薬であるが、同系統の薬の中では現在、フリバスとハルナールの2剤が主に使われている。
その効果はおおむね、フリバス25mg<フリバス50mg≒ハルナール0.2mg<フリバス75mgのようになっている。
フリバス無効症例に対してハルナールに切り替えると治療が奏功することがあり、逆にハルナール無効例に対してフリバスに切り替えることで奏功する例もある。
これは、フリバスα1D受容体を選択的に遮断するのに対してハルナールがα1A受容体を選択的に遮断するという、受容体サブタイプ選択性の違いによるらしい。


添付文書上、フリバスは一日一回25〜75mgを投与することになっているが、一日一回50mgを投与した場合でも一日二回各25mgを投与した場合でも薬効に変わりはなく、一日一回朝食後に投与した場合でも一日一回夕食後に投与した場合でも同様の薬効を示すらしい。
ただし旭化成学術部の人によると「フリバス経口投与後の血中濃度は比較的速やかに上昇するため、夜間頻尿に対しては朝食後投与よりも夕食後投与のほうが有効である可能性がある」とのことであるが、であるならば朝食後投与と夕食後投与で薬効に差がないことや、1×N投与と2×N投与で差がないこととも矛盾が生じてくることになる。
まぁおそらくあのMRさんの思いつきで述べたセリフであるのだろう。
また同様に添付文書上

高齢者では低用量(例えば12.5mg/日等)から投与を開始するなど、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。[本剤は、主として肝臓から排泄されるが、高齢者では肝機能が低下していることが多いため、排泄が遅延し、高い血中濃度が持続するおそれがある。]

とされているが、フリバスの副作用発現率は用量に依存しないとのことで、高齢者に初回から75mgを投与しても問題はないとのこと。


MRさんの回答は微妙なような気もする勉強会でしたが、なだ万の幕の内弁当はおいしかったです(何