久々の症例紹介
70代男性
循環器内科を継続受診中
BP120〜130で安定
ペースメーカー使用中
肺の部分切除既往
Rp1)マーズレンS顆粒 2g*1
ガスモチン錠5mg 3T*2
1日3回 毎食後 56日分
Rp2)バイアスピリン錠100mg 1T*3
パリエット錠10mg 1T*4
1日1回 夕食後 56日分
Rp3)イソジンガーグル 180mL
1日3回 うがいをして下さい。
Rp4)オルメテック錠20mg 0.5T*5
1日1回 朝食後 56日分
本日より初めてオルメテックが追加。
さて、オルメテックはなんのために処方されたか?
Ans. 心筋炎予防のため。*6
AT1ブロッカーによる腎保護作用は常識として、心保護作用もよく知られているところ。
AT1ブロッカーは、LIFE試験において心血管疾患死、脳卒中、心筋梗塞、左室肥大に対する抑制効果が、そしてELITE-Ⅱ試験において心不全に対する治療効果も優れている*7ことが報告されている。
ザッと探した感じではAT1ブロッカーが心筋炎を予防するという報告は見つけられなかったのですが、心不全を治療することで心臓の抵抗力を保持し、心筋炎の発症を間接的に予防することになるんでしょうか。
この辺のことがお分かりの方がいらしたら教えていただきたく思います。